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発表日  : 2月16日(月)

タイトル :  2/16付:アジア・太平洋電気通信標準化機関第1回総会の結果





   〜グローバル・スタンダードの創造に向けた活動が本格始動〜

1.概 要
  昨年11月のアジア・太平洋電気通信共同体(APT)第21回管理委員会
 において設立が承認された、「アジア・太平洋電気通信標準化機関」の第1回
 総会が開催され、標準化課題の決定、活動手続の合意、次期総会役員の選出等
 が行なわれた。
  本会合を契機にアジア・太平洋地域における電気通信標準化機関として本格
 的に標準化活動を開始し、今後欧州電気通信標準化機構(ETSI)と同様、
 国際標準の策定等に寄与していく予定である。

2.会合日程等
 (1)開催日:2月12日(木)・13日(金)

 (2)場 所:タイ王国バンコク市

 (3)参加者:日本、豪州、韓国、シンガポール、インド等21か国・地域の
        行政機関、電気通信事業者、メーカ等(計約70名)。
        [日本からは26名が参加。]

3.審議の結果
 (1)本機関(APT Standardization Program)
   の英語の略称が「ASTAP」と定められた。また、次回以降、総会をA
   STAPフォーラムと呼ぶこととなった。

 (2)標準化テーマとして別紙に示す3部門、14課題が承認された。
    我が国から提案した次世代移動通信システム(IMT−2000)、高
   度道路交通システム(ITS)、加入者無線網(WLL)及びデジタル放
   送の4課題については、いずれも標準化課題として承認されるとともに、
   我が国のラポータ(専門委員会議長)が取りまとめを行うこととなった。

 (3)本機関の活動に対し助言を行う顧問会議の設置が承認された。今後日本
   からもメンバーが選出される予定である。

 (4)次回総会は本年8月にバンコクで開催されることが決定し、その際の議
   長は豪州通信規制庁ホートン次官が務めることとなった。


                連絡先:通信政策局技術政策課標準化推進室
                (担当:野崎課長補佐、梅谷係長)
                 電話:03−3504−4947



別紙
        第1回総会で合意された標準化課題一覧
部門名
標準化課題名
ラポータ(専門委員会議長)
システム
網管理
インド
(日本ルーセント・テクノロジー(株)
から共同ラポータを選出予定)
インテリジェント・ネット
ワーク
インド
高度道路交通システム
(ITS)
小山 敏
 (株)日立製作所システム事業部
 輸送システム部 専門部長
通信設備の環境防護性
インド
電気通信機器の相互承認
(MRA)
シンガポール
無線
航空海上無線
豪 州
電磁的両立性
(EMC)
豪 州
次世代移動通信システム
(IMT−2000)
(主)佐々木 秋穂
 (社)電波産業会 研究開発本部
  移動通信グループ担当部長
(副)韓 国
加入者無線網
(WLL)
進藤 喜彦
  NTTアクセス網研究所主任技師
マルチメ
ディア
相互運用性
韓 国
広帯域交換機/加入者線デ
ジタル伝送(ATM/xDSL)
調整中(4月末までに選出予定。)
インターネット
アジア・太平洋基幹通信網
(AII)
デジタル放送
大塚 裕昭
  NHK技術局 技術主幹
                    注) 日本以外は国名のみ記載。



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