平成10年度国家公務員採用試験の施行計画について

平成10年3月3日
任用局試験課

1 平成10年度国家公務員採用試験の施行計画
平成10年度の国家公務員採用試験は、平成9年度と同様にI種試験をはじめ、大学卒業程度6種類(6回)、高校卒業程度8種類(9回)、合計14種類(15回)の試験を実施する。
試験日程については、平成9年度試験日程とほぼ同様の日程で実施する。
各採用試験の申込用紙及び受験案内の配布は、大学卒業程度の試験を4月3日(航空管制官は6月24日)、高校卒業程度の試験のうちIII種試験は5月18日、その他の試験は6月24日(海上保安学校(特別)は4月1日)から人事院各地方事務局(所)等において行う。

(参考)主な試験の日程

試験名申込受付期間第1次試験日第1次試験
合格者発表日
第2次試験日最終合格者
発表日
I種試験5月6日(水)〜
  5月13日(水)
(5月6日〜5月13日)
6月14日(日)

(6月15日)

7月1日(水)

(7月1日)

7月12日(日)〜
  7月28日(火)
(7月13日〜7月29日)
8月12日(水)

(8月13日)

II種試験5月6日(水)〜
  5月13日(水)
(5月6日〜5月13日)
7月5日(日)

(7月6日)

7月31日(金)

8月1日)

8月5日(水)〜
  8月21日(金)
(8月6日〜8月22日)
9月9日(水)

(9月10日)

III種試験6月24日(水)〜
  7月 1日(水)
(6月25日〜7月2日)
9月6日(日)

(9月7日)

10月12日(月)

(10月13日)

10月15日(木)〜
 10月22日(木)
(10月16日〜10月23日)
11月13日(金)

(11月14日)


(カッコ内は平成9年度の試験日程)

2 平成10年度の主な改正内容
人事院では、行政の高度化、複雑化、国際化等の著しい進展に対応し、公務に多様な有為の人材を確保するため、従来から試験内容、実施方法等の改善を図ってきたところであるが、平成10年度において以下の改正を行う。
  1. I 種試験について
    1. 人物試験の重視
    人物の優れた者を積極的に最終合格に結びつけようとする観点から、従来、人物試験の判定において、特に優れていると評価された者(最上位評価の者)について、一定の換算点を筆記試験の得点と合算する方式をとっているが、「行政」、「法律」及び「経済」区分については、平成9年度から、最上位に次ぐ段階の評価を受けた者に対する得点化措置を導入しており、今回さらに、この最上位に次ぐ段階の評価を受けた者に対する得点化措置を全区分に拡大することとした。これらの措置により、人物面で優れている者については合格の可能性が一層高まることが期待される。

    2. 専門試験の改善
    行政需要の変化及び大学における学問分野の変化等に対応して、「農業経済」、「畜産」、及び「造園」区分の専門試験(多枝選択式、「畜産」区分は記述式を含む。)について、出題分野等を改正するとともに、「林学」区分を含む4区分の出題数を60題から50題に変更する。


  2. II 種試験について
    1. 「行政」区分の第1次試験は全国で受験可能
    II種試験の「行政」区分は、地域試験のため、受験者は採用希望地域に対応する試験地でなければ受験できなかったが、受験者の利便等を図るため、第1次試験について、全国どこの試験地においても受験可能とする。
     なお、第2次試験(人物試験)については、現状どおり採用希望地域に対応する試験地で実施する。

    2. 専門試験の改善
     試験をより受けやすいものにする観点から、「行政」区分の専門試験(多枝選択式)に、これまでの選択解答制(60題出題中40題解答)に代えて、科目選択解答制(13科目<91題>中6科目<42題>解答)を導入する。
     情報工学や電気・電子工学の知識を合わせ持った者を必要とする省庁が増加していること等を考慮して、「電気・電子」区分を「電気・電子・情報」に改称し、出題分野を改正するとともに、選択解答制を導入する。


  3. III 種試験について
    「化学」及び「建築」区分の休止
    「化学」区分について、年々採用予定数が減少し続け、平成9年度は全地域とも採用が見込まれないため採用試験を休止していたが、平成10年度も全地域において採用が見込まれないため、引き続き休止する。
    また、「建築」区分についても、採用が見込まれない「東海北陸」、「近畿」、「中国」、「四国」及び「沖縄」地域を引き続き休止する。


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