第３章出席停止

小学校及び中学校で，性行不良であって他の児童生徒の教育に妨げがあると認める児童生徒があるときは，市町村教育委員会は，その保護者に対して，児童生徒の出席停止を命ずることができるとされている（学校教育法第26条，第40条）。

この出席停止の制度は，本人の懲戒という観点からではなく，学校の秩序を維持し，他の児童生徒の義務教育を受ける権利を保障するという観点から設けられているものである。

平成11年度中に公立小学校及び中学校でとられた出席停止の措置の状況は以下のとおりである。

(1) 総件数

出席停止の措置がとられた総件数は84件である。

（表３－１）出席停止の件数

（参考）平成８年度までの出席停止の件数（中学校）

60年度	61年度	62年度	63年度	元年度	２年度	３年度	４年度	５年度	６年度	７年度	８年度
137	65	41	61	66	43	62	28	50	43	51	39

(2) 学年別・男女別件数

学年別にみると中学校３年生が最も多く，全体の約86％を占めている。

　　男女別では，男子が約93％，女子が約７％となっている。

（表３－２）出席停止の学年別件数

（表３－３）出席停止の男女別件数

（参考）平成８年度までの出席停止の学年別件数（中学校）

（参考）平成８年度までの出席停止の男女別件数（中学校）

(3) 出席停止期間中の主たる監護の場所

出席停止期間中の主たる監護の場所は，すべて本人の家庭である。

(4) 期間別件数

期間別では，３日以内が最も多く35件で全体の約42％を占めている。

（表３－４）

（参考）平成８年度までの出席停止の期間別件数（中学校）

(5) 主たる理由別件数

　　出席停止にした理由としては，暴力行為（対教師暴力，生徒間暴力，器物損壊）を主たる理由とするものが全体の約64％を占めている。

（表３－５）主たる理由別件数

（参考）平成８年度までの主たる理由別件数（中学校）