平成13年度 ODA民間モニター募集要項


ODA民間モニター募集要項

ODA(政府開発援助)について
どんなイメージをお持ちでしょうか?
ODAの実体がわかりにくいと言われるのは、
その事業のほとんどが海外で行われているからです。
そこではどんな人たちがどんな活動をしているのでしょうか?
百聞は一見に如かず。
ODAの現場を見に行きませんか?
日本が海外で行っているODA事業の現場を
直接ご自身の目で視察できる
「ODA民間モニター」制度が平成11年から、実施されています。
各都道府県から男女各1名(東京、大阪、神奈川、愛知、埼玉は男女各2名)
47都道府県合計104名の方々にモニターになっていただきます。
今年はあなたが参加してみませんか?


共催/ 国際協力推進協会(APIC) 国際協力推進協会(APIC)
国際協力事業団(JICA) 国際協力事業団(JICA)
協力/ 外務省 外務省
国際協力銀行(JBIC) 国際協力銀行(JBIC)
日本国際協力センター(JICE) 日本国際協力センター(JICE)
平成13年度「ODA民間モニター」事務局
国際協力推進協会(APIC)

〒106-8584 
東京都港区南麻布5-2-32 第32興和ビル
TEL.03-5423-0565 FAX.03-5423-2101
受付時間/月曜日〜金曜日(10:00〜18:00)
インターネットホームページ
http://www.apic.or.jp/plaza
E-mail monitor@apicplaza.ne.jp


募集要項


目 的

 現在、日本のODAは総額で世界第一位の規模にあり、150を超える国と地域に対し実施され、日本の国際社会に対する貢献の重要な柱の一つになっています。その一方で、ODA事業は、その実施現場のほとんどが開発途上国であるために、事業の実態や成果、これに携わる関係者の姿が、関係者以外の一般の方々には見えにくいという面があります。国民の皆様からは、日本の援助が援助を受ける国にとって本当に役に立っているのだろうか、援助が感謝されているのか、という声も聞かれます。そうした中、ODAを一層効率的・効果的な質の高いものとするため、ODAの透明性の確保が求められています。
 そこで、平成11年度より、日本のODAを支えている国民の皆様に、ご自身の目で海外のODAの現場を直接視察していただき、その様子をご意見やご感想として提言していただく「ODA民間モニター制度」が発足しました。3年目を迎え、より多くの皆様の声を、今後のODA事業の改善に役立てるべく、モニターになっていただける方を募集します。



派遣時期 都道府県 訪問国(注2) 日程(注1)
夏派遣 茨城県、栃木県、群馬県、東京都(A)(8名) インドネシア 事前説明会日程(注1)
 8月11日〔土)〜8月12日(日)
海外訪問日程
 8月25日〔土)〜9月1日(土)
帰国報告会日程
 9月15日〔土・祝)
北海道、沖縄県、神奈川県(8名) 中国
千葉県、埼玉県、東京都(B)、山梨県(10名) バングラディシュ
秋派遣 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(14名) フィリピン 事前説明会日程(注1)
 9月29日〔土)〜9月30日(日)
海外訪問日程
 10月13日〔土)〜10月20日(土)
帰国報告会日程
 11月3日〔土・祝)
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県(10名) モンゴル
徳島県、香川県、愛媛県、高知県(14名) ベトナム
福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県(14名) マレイシア
冬派遣 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県(12名) ネパール 事前説明会日程(注1)
 11月10日〔土)〜11月11日(日)
海外訪問日程
 11月24日〔土)〜12月1日(土)
帰国報告会日程
 12月15日〔土)
新潟県、富山県、石川県、福井県(8名) ラオス
長崎県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県(12名) タ イ
注1 事前説明会の会場は、夏派遣・冬派遣がJICA東京国際研修センター、秋派遣は、JICA大阪国際センターとなります。
注2 日本出発帰着空港は、夏派遣・冬派遣が新東京国際空港(成田)、秋派遣は、関西国際空港となります。
男女各2名ずつの5都府県の内、東京都は抽選の結果、男女各1名ずつの(A)・(B)2チームに分かれ、(A)チームはインドネシア、(B)チームはバングラデシュを訪問します。
当選者には、後日詳細をお知らせします。なお、上記予定(訪問国や日程等)は、やむを得ぬ理由により、変更になる場合がありますので予めご了承ください。


応募資格・条件

(1) 日本国籍を有する満20歳以上の方(平成13年6月1日現在)
(2) 「ODA民間モニター」制度の趣旨・目的を十分ご理解のうえ、事業運営にご協力いただける方。
(3) 健康上支障がなく、開発途上国におけるODA事業現場視察の全行程に参加でき、事前説明会と帰国報告会に参加できる方。
(4) ODA関係行事(例えば国際協力フェスティバルなど)への参加もしくは協力を通じて、帰国後各地域で訪問国での体験や見聞を積極的に広報できる方。
(5) 外国語の語学力は問われません。現地通訳や同行者(日本出発から帰国まで)が、ご案内します。
以下に該当する方は応募をご遠慮ください。
青年海外協力隊・JICA専門家・シニア海外ボランティア等により派遣された経験のある方、及び在外公館勤務経験のある方など、過去にODA関連の公職に携わったことのある方。


募集人員

47都道府県より男女各1名ずつ(但し、人口上位5都府県である東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県は男女各2名ずつ)、合計104名。


参加申込書受付期間

平成13年6月1日(金)〜6月29日(金)当日必着


応募方法

(1) 所定の「参加申込書」に必要事項を記入の上、平成13年6月1日現在お住まいの都道府県の応募窓口となる、JICA国際センター・支部・訓練所の「ODA民間モニター」係宛に、6月29日(金)(必着)までにご郵送ください。(応募窓口の詳細は、下記をご参照)
(2) 応募はお1人1通、ご本人のみ有効です。代理応募や2通以上の応募は、無効となります。


費用の負担

(1) 以下の費用は、「ODA民間モニター」事務局が負担します。
イ) 現地訪問に関わる往復の航空賃(エコノミークラス)、宿泊費、食事代の実費
  ロ) 自宅から空港までの往復国内交通費(事務局が定める規程による額)の実費
  ハ) 査証取得料
  ニ) 空港税、空港使用料
  ホ) 現地視察に関わる移動費等
  ヘ) 旅行傷害保険料(事務局が1人当たり死亡保険金額5,000万円の他、必要と思われる旅行傷害保険を付保します)
  ト) 事前説明会・帰国報告会に関わる往復国内交通費(事務局が定める規程による額)、宿泊費、食事代の実費
(2) 以下の費用は参加者各自に負担していただきます。
  イ) パスポート取得代
  ロ) 事務局提出用の写真代、健康診断書取得費用
  ハ) モニター参加者負担分として1人10,000円
ニ) 食事時の飲物代や個人的な物品購入、飲食などに関わる費用
  ホ) 現地でのチップ
  ヘ) 事務局が付保する旅行傷害保険を上回る保険の保険料
  ト) 事務局が負担する費用を除く全ての費用


選考方法

参加申込書に記載漏れのない方を対象に、参加申込書裏面の作文を審査し、各都道府県ごとに抽選により、当選者1名・補欠1を1名・補欠2を1名選出します。(当選者が何らかの理由で参加困難となった場合、補欠の方が当選者となります)


結果発表

平成13年7月19日(木)発表(当選並びに補欠の方への連絡通知をもって発表に代えさせていただきます)
当選者並びに補欠者の氏名は、7月23日(月)に事務局・外務省・JICAのホームページで公表します

平成12年度「ODA民間モニター」報告書に関しましては、事務局までお問い合わせください。なお、報告書の詳細はこちらをクリックして下さい。


注意事項

(1) 「ODA民間モニター」となった方の、氏名・性別・年齢・職業・都道府県名などを公表しますので予めご承知ください。
(2) 帰国後、視察の内容・印象・提言等につき「報告書」を提出していただきます。
(3) 参加申込みにあたり、不正があった場合は、当選が無効となります。
(4) 「ODA民間モニター」として選ばれた方でも、他の参加者にご迷惑をかける方、決められた行事に出席いただけない方などは、当選を無効としたり視察途中でも参加を取消し帰国いただく場合もございます。


「ODA民間モニター」参加申込書(PDFファイル)

参加申込書をご希望の方はここをクリックして下さい

Adobe Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータのOS用のソフトウェアを入手してください。


事務局URL http://www.apic.or.jp/plaza/
外務省URL http://www.mofa.go.jp/mofaj/
JICAURL http://www.jica.go.jp/Index-j.html


応 募 窓 口

お住まいの地域

応 募 先

住 所

電 話 番 号

北海道
(道北・道南)
JICA北海道国際センター(札幌) 〒003-0026
北海道札幌市白石区本通16丁目南4-25
011-866-8333
北海道
(道 東)
JICA北海道国際センター(帯広) 〒080-2470
北海道帯広市西20条南6丁目1-2
0155-35-1210
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
JICA東北支部 〒980-0811
宮城県仙台市青葉区一番町4-6-1
仙台第一生命タワービル15F
022-223-5151
福島県 JICA二本松青年海外協力隊訓練所 〒964-8558
福島県二本松市永田字長坂4-2
0243-24-3200
茨城県 JICA筑波国際センター 〒305-0074
茨城県つくば市高野台3-6
0298-38-1111
栃木県
群馬県
埼玉県
東京都
千葉県
新潟県
JICA東京国際研修センター 〒151-0066
東京都渋谷区西原2-49-5
03-3485-7051
神奈川県 JICA海外移住センター 〒235-0007
神奈川県横浜市磯子区西町16-5
045-751-1121
山梨県 JICA八王子国際研修センター 〒192-0043
東京都八王子市暁町2-31-2
0426-26-5411
富山県
石川県
福井県
JICA北陸支部 〒920-0853
石川県金沢市本町1-5-3
リファーレビル3F
076-233-5931
長野県 JICA駒ヶ根青年海外協力隊訓練所 〒399-4117
長野県駒ヶ根市赤穂15
0265-82-6151
静岡県
岐阜県
愛知県
三重県
JICA中部国際センター 〒465-0094
愛知県名古屋市名東区亀の井2-73
052-702-1391
滋賀県
京都府
大阪府
奈良県
和歌山県
JICA大阪国際センター 〒567-0058
大阪府茨木市西豊川町25-1
0726-41-6900
兵庫県 JICA兵庫インターナショナルセンター 〒654-0076
兵庫県神戸市須磨区一の谷町4-5-10
078-734-5175
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
JICA中国国際センター 〒739-0046
広島県東広島市鏡山3-3-1
0824-21-6300
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
JICA四国支部 〒760-0050
香川県高松市亀井町5-1
百十四ビル13F
087-833-0901
福岡県
佐賀県
長崎県
大分県
熊本県
宮崎県
鹿児島県
JICA九州国際センター 〒805-8505
福岡県北九州市八幡東区平野2-2-1
093-671-6311
沖縄県 JICA沖縄国際センター 〒901-2552
沖縄県浦添市字前田1143-1
098-876-6000


平成11年度・12年度
「ODA民間モニター」参加者の帰国後活動の一部紹介

横川照子さん 青森県・横川照子さんから

(平成12年度モニター、タイ訪問)

地域の「青少年育成講座」で発言
 タイ視察より帰国後2日目に、私の住む町で市が主催する「青少年指導者講座」が開かれ、「生きる力を育む青少年団体の役割と課題」をテーマに、私はパネリストとして意見を述べる機会に恵まれました。
 その中で私は、「ODA民間モニター視察を通し、貧しいながらものびのびとしているタイの子どもたちに比べ、日本の子どもたちは本当に幸福なのかを考えさせられたことや、21世紀を担う彼らのために私たちは何をすべきか、そして、彼らと同じ目線で語り合い、ともに考え、生きる力を育むとは何かということを思い改める時ではないか」と話しました。
 シンポジウム後の懇親会で、多くの方々から、ODA民間モニター視察に関しての話をしてほしいという声が。さらに、ある女性団体から今年1月の研修会での講演を依頼されました。
 モニター視察は、私にとって、開発途上国の子どもたちへの関心をこれまで以上に高める機会になりました。今後、自分に何ができるのかを考え、行動していきたいという思いを強くしています。

 農家のマッシュルーム畑を視察。猛暑の中、農民と活発な質疑を交すモニター一行。

農家のマッシュルーム畑を視察。猛暑の中、農民と活発な質疑を交すモニター一行。

北條将也さん 東京都・北條将也さんから

(平成12年度モニター、中国訪問)

多くの人に「ODA」を考えてもらう試みを
〜大学の英語の授業でも〜
 ODA民間モニターの役割は、少しでも多くの人にODAについて考えてもらうことだと思う。私は帰国後、大学の英語の授業で、ODAに関してのプレゼンテーションの機会を得ることができた。プレゼンテーションでは、ODAだけでなくNGOについても取り上げることにした。ODAとNGOは、特定の尺度のみで比較しきれない面を多分に有すると思われるが、貧困救済という意味では共通の目的をもっていると思ったからだ。
 グループワークであったので、何度かの打ち合わせを重ねたが、その度にODAやNGOに対する理解がまだまだ浅いことを知った。また、参考資料によっては、ODA断固反対といった、偏ったものも少なくなく、情報の公平性が重要に思えた。
 私自身も、民間モニターに参加するまでODAに関してはほとんど無知であった。限られた時間と英語でのプレゼンテーションということもあって、どれくらい理解してもらえたかは疑問である。結果的には、ODA肯定か否定かというディベートに行き着いてしまったが、少しでも興味をもってもらえた点は有意義であった。今回に限らず、今後もODAをより多くの方に伝えていければと思う。

 震災で倒壊した学校の建替え計画を視察するモニター一行。

震災で倒壊した学校の建替え計画を視察するモニター一行。

 多田邦夫さん  福井県・多田邦夫さんから

(平成11年度モニター、バングラデシュ訪問)

 ODA民間モニターとして、バングラデシュへ参加させていただきました。1週間位でしたが、見るもの聞くもの、何か人生観が変わりました。特に、日本の方々が、金銭だけでなくその国のため懸命に頑張っておられる姿には、感動と頭の下がる思いがしました。
 私も何か役に立ちたいと、今バングラデシュの原料(現地の大豆と米)を送ってもらい、バングラ味噌を研究中です。また、現地でのスケッチ集を作ろうと、色を塗っています。
(多田さんは、お味噌の製造会社を経営しています)

 農村開発信用計画を視察。農民と懇談するモニター一行。

農村開発信用計画を視察。農民と懇談するモニター一行。



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