統計データ


トラヒックからみた国際電話の利用状況(平成9年度)

(1) 通話回数・通信分数

  • 平成9年度の通話回数(発着信合計)は798百万回で、対前年度で4.9%増
  • 同じく通話分数(発着信合計)は3,407百万分で、対前年度で5.5%増
  • 通話分数を発着別にみると、発信が1,772百万分、着信が1,635百万分で発信超過傾向が継続。対前年度比では発信が3.6%増に対して、着信が7.6%増となっており、平成5年度以降着信分数の増加が大きい。

1国際電話の通話回数(発着信合計)

通話回数

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

回数(百万回)

 481.4

 526.5

 599.4

 683.2

 761.2

 798.5

増加率(%)

8.1%

9.4%

13.8%

14.0%

11.4%

4.9%


2 国際電話の通話分数(発着信合計)

通話分数

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

分数(百万分)

2,175.0

2,392.4

2,665.4

2,952.1

3,229.7

3,406.7

増加率(%)

8.9%

10.0%

11.4%

10.8%

9.4%

5.5%


3 国際電話の発着信別通信回数の推移

回数の推移

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

発信(百万回)
(増加率)

 267.7

 291.8

 324.0

 358.4

 386.4

 405.6

8.6%

9.0%

11.0%

10.6%

7.8%

5.0%

着信(百万回)
(増加率)

213.7

234.7

275.4

324.8

374.8

392.9

7.4%

9.8%

17.3%

17.9%

15.4%

4.8%


4 国際電話の発着信別通信分数の推移

分数の推移

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

発信(百万分)
(増加率)

1,283.5

1,411.2

1,524.8

1,631.3

1,710.6

1,771.7

10.6%

9.9%

8.0%

7.0%

4.9%

3.6%

着信(百万分)
(増加率)

891.5

981.2

1,140.6

1,320.8

1,519.1

1,635.0

6.5%

10.1%

16.2%

15.8%

15.0%

7.6%

発信:着信

59:41

59:41

57:43

55:45

53:47

52:48


(2) 対地別シェア(発信分数)

  • 自動通話及び非自動通話合計の発信分数における対地別シェアは、引き続き米国が21.4%で第1位、第2位は中国で13.0%
  • 上位10対地のうち7対地が近隣アジア諸国。上位10対地で発信分数の73%、上位30対地で93%を占める。
  • 全体の発着信比率では、我が国は発信超過となっているが、個別対地でみると、米国、英国及びオーストラリアが着信超過となっている。

1 発信分数(自動+非自動)における対地別シェア

対地別シェア

2 発信分数(自動+非自動)の対地別順位

対地別順位

自動通話における発信超過対地及び着信超過対地

1 発信超過対地

(単位:百万分)

対   地

発信分数

着信分数

発着信比率

前年度同比率

モ ル ド バ

6.3

0.0

100:0

−−

ロ  シ  ア

30.3

3.2

91:9

88:12

バングラディッシュ

9.8

1.3

89:11

89:11

ミャンマー

8.3

1.2

87:13

88:12

ペ  ル  ー

15.3

2.4

86:14

90:10

パキスタン

10.7

2.1

84:16

84:16

ブ ラ ジ ル

52.4

12.7

80:20

86:14

フィリピン

154.3

49.5

76:24

79:21

中    国

 229.5

 111.3

67:33

69:31

10

ベ ト ナ ム

11.4

5.7

67:33

64:36


(注) 発信分数上位30位の中で、発信超過比率の大きなもののうち10対地。
モルドバは、前年度の発信分数の順位が31位以下。

2 着信超過対地

(単位:百万分)

対  地

発信分数

着信分数

発着信比率

前年度同比率

米   国

 323.3

 713.2

31:69

35:65

オーストラリア

38.4

49.8

44:56

48:52

英   国

52.6

65.1

45:55

54:46


(注) 発信分数上位30位の中で、着信超過対地は上記3対地のみ。

(3) 国際系NCCのシェア

  • 発信分数(自動通話+非自動通話)の発信分数における国際系NCCのシェアは、37.4%(対前年度比1.9%増)。国際系NCCのシェアは微増。

発信分数における国際系NCCのシェア

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

自動+非自動

 30.4%

 33.1%

 33.7%

 34.1%

 35.5%

 37.4%

自動通話のみ

32.7%

35.4%

35.8%

35.2%

36.5%

39.0%


連絡先:電気通信局電気通信事業部業務課
(担当:藤江業務課長補佐、乾固定通信係長)
電話:03−3504−4833



トラヒックからみた国際電話の利用状況

【平成9年度】

1 通話回線・通話分数(発着信合計)

(1)  通話回数(発着信合計)の対前年度増加率は、平成4年度以降増加傾向であったが、平成9年度では前年度の伸び率を6.5ポイント下回って4.9%増となった。
 また、通話分数(発着信合計)の対前年度増加率は、5.5%増となり、前年度の伸び率より3.9%低下した。【図表1、2】

【図表1】国際電話の通話回数(発着信合計)

通話回数

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

回数(百万回)

 481.4

 526.5

 599.4

 683.2

 761.2

 798.5

増加率(%)

8.1%

9.4%

13.8%

14.0%

11.4%

4.9%


【図表2】国際電話の通話分数(発着信合計)

通話分数

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

分数(百万分)

2,175.0

2,392.4

2,665.4

2,952.1

3,229.7

3,406.7

増加率(%)

8.9%

10.0%

11.4%

10.8%

9.4%

5.5%


(2) 1回当たり平均通話分数は、対前年度で1秒増加し、4分16秒となっている。
【図表3】(参考:国内加入電話の1回当たり平均通話分数 2分39秒)

【図表3】1回当たりの平均通話分数

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

平均通話分数

4分31秒

4分33秒

4分27秒

4分19秒

4分15秒

4分16秒


2 自動通話と非自動通話

 発信分数における自動通話と非自動通話のシェアの推移を比較すると、平成9年度では、95.5%となった。【図表4】

【図表4】発信分数における自動通話、非自動通話の推移

(単位:百万分)
年 度(平成) 4年度 5年度 6年度 7年度 8年度 9年度
自動+非自動
[増減率]
1,283.5
[10.6%]
1,411.2
[9.9%]
1,524.8
[8.0%]
1,631.3
[7.0%]
1,710.6
[4.9%]
1,771.7
[3.6%]
自動通話
(シェア)
[増減率]
1,195.5
(92.8%)
[12.4%]
1,320.0
(93.5%)
[10.8%]
1,435.7
(94.2%)
[8.8%]
1,577.2
(96.7%)
[9.9%]
1,659.4
(97.0%)
[5.2%]
1,692.6
(95.5%)
[2.0%]
非自動通話
(シェア)
[増減率]
92.0
(7.2%)
[△ 8.6%]
91.2
(6.5%)
[△ 1.0%]
89.1
(5.8%)
[△ 2.3%]
54.1
(3.3%)
[△39.3%]
51.2
(3.0%)
[△ 5.3%]
79.1
(4.5%)
[54.5%]

3 発着信別(自動通話+非自動通話)

(1)  国際通話の発信超過傾向は継続しており、平成9年度の発信回数及び着信回数はそれぞれ4.1億回、3.9億回、発信分数及び着信分数はそれぞれ17.7億分、16.4億分となっている。しかし、通話分数の対前年度増加率では、発信分数は3.6%増、着信分数は発信分数を上回る7.6%増となっている。【図表5、6】

【図表5】国際電話の発着信別通信回数の推移

回数の推移

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

発信(百万回)
(増加率)

 267.7

 291.8

 324.0

 358.4

 386.4

 405.6

8.6%

9.0%

11.0%

10.6%

7.8%

5.0%

着信(百万回)
(増加率)

213.7

234.7

275.4

324.8

374.8

392.9

7.4%

9.8%

17.3%

17.9%

15.4%

4.8%


【図表6】国際電話の発着信別通信分数の推移

分数の推移

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

発信(百万分)
(増加率)

1,283.5

1,411.2

1,524.8

1,631.3

1,710.6

1,771.7

10.6%

9.9%

8.0%

7.0%

4.9%

3.6%

着信(百万分)
(増加率)

891.5

981.2

1,140.6

1,320.8

1,519.1

1,635.0

6.5%

10.1%

16.2%

15.8%

15.0%

7.6%

発信:着信

59:41

59:41

57:43

55:45

53:47

52:48


(2)  日本−米国間の状況をみると、着信分数が引き続き増加し、発着信比率の格差は拡大傾向にあり、平成9年度では発信分数と着信分数の比は34:66となっている。【図表7】
 一方、日本−米国を除く全対地間では、平成4年度以降大きな変化はなく、平成9年度では60:40となっている。【図表8】

【図表7】日本−米国間の発着比の推移

(単位:百万分)

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

発信分数
(増減率)

 308.3
(5.2%)

 326.1
(5.8%)

 347.9
(7.0%)

 364.3
(4.7%)

 383.2
(5.2%)

 379.1
(△ 1.1%)

着信分数
(増減率)

312.8
(5.8%)

343.8
(9.9%)

413.1
(20.2%)

521.2
(26.2%)

667.6
(28.1%)

720.8
(8.0%)

発信:着信

50:50

49:51

46:54

41:59

36:64

34:66


【図表8】日本−米国を除く全対地間の発着比の推移

(単位:百万分)

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

発信分数
(増減率)

 975.3
(12.4%)

1,085.1
(11.3%)

1,176.8
(8.5%)

1,266.9
(7.7%)

1,327.4
(4.8%)

1,329.6
(4.9%)

着信分数
(増減率)

 578.7
(6.9%)

 637.5
(10.2%)

 727.6
(14.1%)

 799.6
(9.9%)

 851.5
(6.5%)

 914.2
(7.4%)

発信:着信

63:37

63:37

62:38

61:39

61:39

60:40


4 対地別

(1) 発着信合計分数(自動+非自動)の対地別シェア
 対地別の状況を発着信合計分数でみると、米国が32.3%で第一位、以下、上位対地を中国、韓国、フィリピン、台湾等のアジア諸国が占めており、米国やアジア諸国との社会的・経済的関係が強いことがうかがえる。
 一方、ヨーロッパ諸国では英国が第6位にとどまっているだけである。
【図表9】 発着信合計分数の対地別シェア
合計シェア

(2) 発信分数(自動+非自動)の対地別シェア
 対地別の発信分数の状況をみると、発着信合計で第11位のブラジルが第9位になっている。【図表10】
【図表10】 発信分数の対地別シェア
発信シェア

(3) 着信分数(自動+非自動)の対地別シェア
 対地別の着信分数の状況をみると、米国が第1位、韓国が第2位となっており、米国の同国発信シェア(21.4%)に比べ44.1%と非常に高い。【図表11】
【図表11】 着信分数の対地別シェア
着信シェア


(4)  発信分数(自動+非自動)の対地別シェアの平成4年度からの推移をみると、米国、中国、韓国等の上位対地に大きな変動はないが、ブラジルが昨年の第7位から第9位まで順位を下げている。【図表12、13】

【図表12】発信分数(自動+非自動)の対地別シェアの推移

順位 4年度 5年度 6年度 7年度 8年度 9年度
米国 24.0% 米国 23.1% 米国 22.9% 米国 22.3% 米国 22.4% 米国 21.4%
韓国 10.7% 韓国 10.2% 中国 11.3% 中国 12.5% 中国 12.7% 中国 13.0%
中国 7.5% 中国 9.9% 韓国 10.2% 韓国 9.9% 韓国 9.5% 韓国 9.3%
フィリピ 7.2% フィリピ 7.5% フィリピ 8.2% フィリピ 8.7% フィリピ 8.2% フィリピ 8.9%
台湾 6.3% 台湾 5.7% 台湾 5.5% 台湾 5.3% 台湾 5.1% 台湾 5.0%
タイ 4.5% タイ 4.3% タイ 4.3% タイ 4.3% タイ 4.1% タイ 4.1%
ブラジル 3.9% ブラジル 3.7% 香港 3.7% ブラジル 3.8% ブラジル 3.6% 香港 3.4%
香港 3.6% 香港 3.6% ブラジル 3.6% 香港 3.6% 香港 3.5% 英国 3.0%
英国 3.4% 英国 3.1% 英国 3.0% 英国 3.0% 英国 3.0% ブラジル 3.0%
10 イラン 2.9% イラン 2.4% シンガポ 2.4% シンガポ 2.4% シンガポ 2.4% シンガポ 2.5%

【図表13】発信分数(自動+非自動)の対地別順位の推移

順位の推移

(5)  着信分数(自動+非自動)の対地別シェアの平成4年度からの推移をみると、米国、韓国、中国及び台湾に大きな変動はないが、シンガポール及び香港が大きく順位を下げている。【図表14、15】

【図表14】着信分数(自動+非自動)の対地別シェアの推移

順位 4年度 5年度 6年度 7年度 8年度 9年度
米国 35.1% 米国 35.0% 米国 36.2% 米国 39.5% 米国 43.9% 米国 44.1%
韓国 9.2% 韓国 8.9% 韓国 9.5% 韓国 9.5% 韓国 8.9% 韓国 8.9%
台湾 6.1% 台湾 5.5% 中国 6.5% 中国 6.6% 中国 6.6% 中国 6.9%
香港 5.4% 中国 5.5% 台湾 5.2% 台湾 5.0% 台湾 4.4% 台湾 4.3%
英国 4.8% 香港 5.1% 香港 4.9% 香港 4.8% 香港 3.7% 英国 4.1%
中国 4.4% 英国 4.1% 英国 3.7% シンガポ 3.6% シンガポ 3.3% フィリピ 3.4%
シンガポ 3.8% シンガポ 3.6% シンガポ 3.7% 英国 3.2% 英国 3.0% 豪州 3.1%
豪州 3.1% 豪州 3.1% 豪州 3.0% タイ 3.0% タイ 2.9% タイ 2.8%
ドイツ 3.1% ドイツ 2.6% タイ 2.8% 豪州 2.9% フィリピ 2.9% シンガポ 2.7%
10 タイ 2.8% タイ 2.5% フィリピ 2.5% フィリピ 2.3% 豪州 2.7% 香港 2.4%

【図表15】着信分数(自動+非自動)の対地別順位の推移

順位の推移
(6)  全体の発着信比率では、我が国は発信超過であるが、個別対地でみると、米国、英国、オーストラリアが着信超過となっている。【図表16】
 また、上位10対地で全体の発信分数の73%、上位30対地で93%をカバーしている。【図表17】

【図表16】自動通話における発信超過対地及び着信超過対地

1 発信超過対地

(単位:百万分)

対   地

発信分数

着信分数

発着信比率

前年度同比率

モ ル ド バ

6.3

0.0

100:0

−−

ロ シ ア

30.3

3.2

91:9

88:12

バングラディッシュ

9.8

1.3

89:11

89:11

ミャンマー

8.3

1.2

87:13

88:12

ペ ル ー

15.3

2.4

86:14

90:10

パキスタン

10.7

2.1

84:16

84:16

ブ ラ ジ ル

52.4

12.7

80:20

86:14

フィリピン

154.3

49.5

76:24

79:21

中 国

229.5

111.3

67:33

69:31

10

ベ ト ナ ム

11.4

5.7

67:33

64:36


(注) 発信分数上位30位の中で、発信超過比率の大きなもののうち10対地。
モルドバは、前年度の発信分数の順位が31位以下。

2 着信超過対地

(単位:百万分)

対   地

発信分数

着信分数

発着信比率

前年度同比率

米 国

323.3

713.2

31:69

35:65

オーストラリア

38.4

49.8

44:56

48:52

英 国

52.6

65.1

45:55

54:46


(注) 発信分数上位30位の中で、着信超過対地は上記3対地のみ。

【図表17】対地別自動通話発信分数及び着信分数


5 KDDと国際系NCCのトラヒックシェア

 平成9年度における発信分数(自動+非自動)の国際系NCC(日本テレコム株式会社及び国際デジタル通信株式会社)のシェアは37.4%(対前年度比1.9%増)、自動通話の発信分数では39.0%(対前年度比2.5%増)となっている。

【図表18、19、20】

【図表18】発信分数(自動+非自動)におけるKDDと国際系NCCのシェア

発信分数のシェア
【図表19】自動通話の発信分数におけるKDDと国際系NCCのシェア

自動通話のシェア
【図表20】国際系NCCのシェアの推移

年 度(平成)

4年度

5年度

6年度

7年度

8年度

9年度

自動+非自動

30.4%

33.1%

33.7%

34.1%

35.5%

37.4%

自動通話のみ

32.7%

35.4%

35.8%

35.2%

36.5%

39.0%


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